気になる売却後の車の行方
~AA(オートオークション)ってどんなもの?
気になる愛車の行方
マイカーは価値が下がらないうちに短期間で買い替え続けているという人もいれば、一度買った車はメンテナンスしながらできるだけ長く乗る!どこへ行くにも一緒!という人もいて、カーオーナーの車との付き合い方も様々です。車への思い入れの強さもまた人それぞれかと思いますが、いずれにしても売却することになった場合、売ったあとの愛車の行方は気になるところですよね。
こちらでは、中古車の買取業者に売りに出した車のその後について、3つのルートをご紹介します。
- ①AA(オートオークション)への出品
- 現在、最も多いのがこのAA(オートオークション)に出品されるケースです。AAとは、中古車売買関連業者専門の競り市場で、一般の人は参加することができません。かつてディーラー主催のAAが主流だった頃は、中古車業者が在庫車を競りにかけることはできず、開催も不定期でした。そこで1971年に中古車業者有志の共同出資により、新しい形のAAを運営する株式会社ジェイ・エー・エーが設立されたのを機に、全国各地で定期的に大規模なAAが開催されるようになりました。現在では多くの企業がAAを開催するようになっています。
中古車業者は一般の人から車を買取したのち、多くはこのAAに出品するわけですが、その際にAA開催側が以下のような評価点をつけます。 -
- S点:走行距離1万km未満で登録後1年未満、内装・外装ともにAランク
- 6点:走行距離3万km未満で内装・外装ともにAランク、加修が不要
- 5点:走行距離6万km未満で傷や凹みがあっても加修が不要
- 4.5点:走行距離10万km未満で内装・外装ともに軽微な加修が必要
- 4点:走行距離15万km未満で目立つ傷やサビがあり、加修が必要
- さらに内装・外装に関してはA〜Eまでのランクが設定されており、チェックポイントが詳細に決められています。この評価点は、競り落とす側の評価に基準となるものであるため、中古車業者が買い取る際につける査定額にもこの評価点が影響します。
- ②そのまま店頭に並ぶ
- 中古車買取業者が販売も手がけている場合は、買い取った車をそのまま店舗販売することも少なくありません。特に全国に販売店舗を有する大手中古車買取業者が展開している販売ルートがこれです。地元に1店舗だけという買取業者でも、店舗があるならば自社で販売しているケースもありますが、その場合、上記のAAと合わせて利用しているケースがほとんどでしょう。また、小規模業者や店舗を持たない買取業者が、全国に販売店を展開している大手買取業者に売り、それが店頭に並ぶというケースもあるようです。
いずれにしても、店舗販売ルートを見越した買取では、上記の①の場合とは査定額を決める際の基準が異なるため、買取額も変わってきます。 - ③海外への輸出
- 買い取った中古車を海外へ輸出するルートもあります。海外には車検がない国もあり、日本とは車に対する価値観も人気車種もまったく異なる国がたくさんあるので、日本とは市場の動きが大きく異なります。また、日本車は丈夫で長持ちするという評判から海外では人気が高く、日本では車検が通らない車でも輸出ルートを使うことで高値で売り出すことも可能なのです。
この販売ルートを持っている業者は、①や②のルートでは売れない車も買い取ることができるという強みがありますね。そのため、査定額についても特に②の販売ルートのみの大手業者やディーラーよりも高値を付けてくれる場合が多いと言えます。